Column
2024年2月20日
目次
▼ホーロー容器は電子レンジに対応していない
―電子レンジは非対応
―電子レンジに入れると危険(発火)
―電子レンジ対応のホーローの有無
▼ホーロー容器に入れた料理を温める方法
―ガスコンロ・IHで温める
―オーブンで温める
▼ホーロー以外で電子レンジOKな素材3つ
―シリコン
―耐熱ガラス
―ポリプロピレン
▼ホーロー容器を上手に活用する方法3つ
―長期間保存するときの容器に
―保温性・冷却性を活かした調理に
―冷蔵庫の整理整頓に
▼ホーローマグカップにプリントできる!文字・ロゴ入れはMIMINOへ
▼まとめ
ホーロー容器は金属をガラスでコーティングした、保温性や臭い移り防止に優れた素材です。人気のあるホーロー容器ですが、電子レンジで使用することはできるのでしょうか。
今回は、ホーロー容器の電子レンジ使用について、対応や他の温め方法、上手な活用方法などを解説します。
知らないと火災などの事故につながる恐れもあるので、最後まで読んで使い方を確認しておきましょう。
以下では、より具体的に電子レンジの使用について解説します。
ホーロー製品は、その素材の特性上、電子レンジでの使用が適していません。電子レンジは電磁波で食品の水分子などを振動・回転させることで、加熱しています。
しかし、金属にガラス質の釉薬(ゆうやく)を焼き付けているホーロー容器は、電磁波を跳ね返してしまうので、食品が温まりません。どうしても電子レンジで食品を温めたい場合は、他の容器に食品を入れて温めましょう。
ホーロー容器を電子レンジで使用すると、非常に危険です。電磁波によってホーローの金属部分が加熱されると、火花が散ることがあり、火災につながる恐れもあります。また、電子レンジが故障するかもしれません。
ホーロー容器は、直火やオーブンでの使用には適していますが、電子レンジでは金属が反応しやすいため、絶対に避けるべきです。発火リスクを知らない家族が誤って使わないよう、事前に伝えておきましょう。
市販品の中には「電子レンジ対応」と書かれたホーローの“ような”容器も見られますが、これは、ホーロー容器の外観を模した別の素材(セラミックなど)で作られています。そのため、正確にはホーロー容器と呼べません。
本当のホーロー容器は電子レンジに対応していないため、「電子レンジ対応」と表示された製品を見つけた際は、その素材を確認してみるといいでしょう。
ホーロー容器に入れた料理を温める方法は、主に「ガスコンロ・IHで温める」「オーブンで温める」という2つがあります。
間違った方法で料理を温めないよう、以下をチェックしてください。
ホーロー容器は、ガスコンロやIH(電磁調理器)を使用して安全に温められます。
ホーロー容器は金属とガラスでできているので、高温に強く、ガスコンロで直火にかけても問題ありません。また、IHコンロに対応した商品もあり、それらを選べばIHで温められます。
ホーローの熱伝導性は優れており、直火やIHコンロでの加熱は、料理を均一に温めることができ、味を損なうことなく美味しく仕上げられるでしょう。
なお、IHはコイルに電流を流すことで発生した磁力線が金属でできた鍋底を通過する際に、渦電流を発生させ、鍋底の電気抵抗で加熱されます。食品の水分子に働きかける電子レンジとは仕組みが異なります。
ホーロー容器はオーブンでの使用にも適しています。オーブンの熱は、ホーロー容器内の料理を満遍に温め、美味しく仕上げることが可能です。
ただし、急激な温度変化は避けるようにしましょう。ホーローは熱に強い素材ですが、急激な温度変化には弱いため、オーブンで加熱した後に冷たい水をかける、といった行為はしないでください。
ホーローは電子レンジに適していませんが、ホーロー以外に電子レンジで使用できる素材があります。ここでは、電子レンジに対応できる代表的な素材3つを紹介します。
ただし、どの素材も「電子レンジ使用可」の表示があるものを選ぶようにしましょう。
シリコンは柔らかさと耐熱性を兼ね備えた素材で、「耐熱温度表示がある」または「耐熱温度が140℃以上である」ものであれば、電子レンジで使用できます。これら以外のシリコン容器を使うと、溶けたり変形したりするので注意が必要です。
シリコン製品の中でもシリコンスチーマーは電子レンジで、煮る・蒸す・茹でるといった調理ができるため、便利に使えます。さらに、シリコン製のフードカバーやミトンなども電子レンジ使用時の便利なアクセサリーとして人気があります。色やデザインも豊富で、キッチンの雰囲気を明るくしてくれるでしょう。
耐熱ガラスは、その名の通り高温に耐えることができるガラス製の素材で、電子レンジで使用できます。しかし、加熱後に急に冷水をかけるといった温度変化にさらすと、割れる恐れがあります。
耐熱ガラスの鍋であれば、中身を見ながら調理できるのはメリットでしょう。耐熱ガラス製の容器は、そのまま食卓に出しても見た目が良く、食材の保存から調理、提供まで一連の流れをスムーズに行うことが可能です。
ポリプロピレン(PP)は、軽量で耐熱性に優れたプラスチック素材です。耐熱温度が140℃以上であれば、電子レンジで使用できます。一方で、ポリスチレン(PS)は熱に弱く、電子レンジで加熱すると溶けたり、変形したりする恐れがあるので、注意してください。
フタと本体で素材が異なる場合もあるので、加熱前にはパッケージをよく確認しましょう。また、環境に優しい素材としても注目されており、リサイクルしやすい特性をもっています。
ホーロー容器は、その優れた特性を活かしてさまざまなシーンで上手に使うことができます。
ここでは、ホーロー容器を効果的に活用する3つの方法を紹介します。
ホーロー容器は長期保存に向いています。なぜなら、臭いや色が移りにくく、食材の風味を保つのに適しているためです。
プラスチック容器は酸に弱かったり、臭い移りしてしまうことがどうしても多くなりますが、ホーロー容器は素材に影響を受けません。また、酸や塩分にも強く、漬物・ぬか床・マリネなどの保存食を作る際にも便利です。
ホーローは食品の鮮度を長く保つので、お弁当箱としても重宝します。
さらに、似たデザインのホーロー容器をそろえれば、キッチンをおしゃれに着飾ってくれます。
ホーロー容器は保温性と冷却性に優れています。
例えば、グラタンや煮込み料理などを作る際に使用すると、料理の温度を保ちつつ、美味しく食べることが可能です。
また、ガラスやプラスチックに比べて冷却性が高いため、サラダや冷製スープなどを冷やすのにも適しています。早く冷やしたければ、冷凍室に入れても問題ありません。カレーを冷凍し、そのまま直火にかけられます。
このように、幅広い温度の料理に使えるのがホーロー容器の魅力です。
ホーロー容器は、冷蔵庫の整理整頓にも役立ちます。シンプルで統一感のあるデザインなら重ねて置くことができ、限られたスペースを有効活用できます。
ホーロー容器にはさまざまなサイズや形状があり、食品の種類・量に応じて適切な容器を選べるでしょう。
同じデザインの容器をそろえることで、冷蔵庫内が整然とし、食品管理をより効率的にできます。
ホーロー容器は他の容器に比べると、やや割高な価格になっています。そのため、より長持ちさせることで他の容器よりもコストパフォーマンスを高められます。
以下では、ホーロー容器を長持ちさせる方法を2つ紹介します。
ホーロー容器を長持ちさせるための日常的なお手入れ方法は、簡単です。
まず、使用後はすぐに手洗いしましょう。スポンジと中性洗剤を使い、やさしく洗います。硬いたわしや磨き粉はガラス質を傷つける可能性があるので、避けることが大切です。
また、食器洗い乾燥機の使用は避け、自然乾燥させるのがベストです。このように丁寧に扱うことで、ホーロー容器を傷つけることなく、長持ちさせられます。
ホーロー容器の長期的なメンテナンスとしては、定期的に容器の状態をチェックし、小さな傷があれば早めに対処しましょう。
サンドペーパーで磨き、周囲の光沢と合うようにするのが方法の一つです。ただし、磨き方によっては光沢感が変わる可能性があるので注意してください。
また、ホーロー容器は急激な温度変化に弱いので、熱い容器を冷水にさらすなどの行為は避けてください。また、重い物を落としたり、鋭利な道具を使ったりすることで生じるキズからも保護することが大切です。
これらの注意点を守ることで、ホーロー容器を長く愛用できるでしょう。
ホーローマグカップは軽量でありながら、キズやへこみがつきにくく丈夫な点が特徴です。保温性も高くコーヒーや紅茶などの飲み物を長時間保温し、また、保冷性もあるため、冷たい飲み物を楽しむこともできます。
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MIMINOTEXのホーロー印刷は、耐久性・耐候性の高いインクを使用し、より鮮明でダイレクトに質感を表現。また、マグカップは10種類のカラーから、インクは21種類から選ぶことができます。特色や多色刷りのオーダーも可能です。
マグカップカラー | シナモン、インディゴ、フォレスト、ハニー、セサミ、チャコール、ブラック、ブルー、レッド、ホワイト |
インクカラー | ブラック、ホワイト、グレー、赤、ピンク、オレンジ、黄、青、紫、茶、緑、その他特色など |
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ホーロー容器は金属とガラス質の釉薬で構成されており、電磁波を跳ね返す性質があるため、電子レンジでの加熱には対応していません。さらに、電子レンジでの使用は火災のリスクを伴うため、絶対に避けましょう。
代わりにガスコンロ、IH、オーブンの使用が望ましいです。また、電子レンジに適した素材としてシリコン、耐熱ガラス、ポリプロピレンを選びましょう。
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