Column
2024年2月16日
目次
▼ホーローとは?
▼ホーローの食器にはさまざまなものがある
▼ホーローが割れる理由
―衝撃が加わった
―空焚きした
―あたためた後急に冷やした
▼ホーローは少々割れや欠けがあっても使える
▼ホーローのメリット
―直火やオーブンにかけられる
―におい・色が移りにくい
―保温性に優れる
―清潔を保ちやすい
▼ホーローのデメリット
―やや重いと感じられやすい
―扱いによっては割れや欠けが発生する
―電子レンジには使用できない
▼ミミノテックスでオリジナルホーロー食器を制作してみよう
▼【まとめ】ホーローは扱い方を知れば割らずに使える
ホーローとは、金属の頑丈さとガラスの美しさを併せ持つ素材です。鍋や食器によく使われていますが、ぶつけたり衝撃が加わったりして割れてしまうことがよくあります。実際、割れた食器をそのまま使用していいのか悩んでしまっている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ホーローが割れる理由や割れていても使えるのか、メリット・デメリットについて解説します。
ホーローとは、金属の頑丈さとガラスの美しさを併せ持つ素材です。金属素材の表面にガラスを焼き付けて作成する素材となっており、鍋や食器、コップなどによく使われます。工芸品のホーローは、七宝あるいは七宝焼きと呼ばれたりもします。
ベースは金属であるためガラスよりも高い強度が特徴です。ただし、表面はガラスなのでぶつけたりすると表面のガラス部分は割れやすいです。そのため、ホーローを利用している人の中には、表面が割れてしまったり、欠けたりして悩んでいる方も多いでしょう。
ホーローは耐熱性・保温性に優れています。さらに、汚れやにおいが付きづらい強みもあるため、食器に利用されるk十が多いです。ホーローの食器には以下のようなものがあります。
耐熱性や保温性を活かせるものが多いです。特に鍋やマグカップは入れた料理や飲み物が冷めにくくなるため、相性が良いです。
【ホーローが割れる理由】
割れる理由を把握しておけば、気を付けることで割れを防げます。お気に入りの食器を割ってしまわないためにも、ここで理由をしっかりと押さえておきましょう。
ガラスは基本的に脆いです。もちろん、ホーローを制作している各企業努力によって耐久性は向上していますが、プラスチックや金属などと違って衝撃が加われば、欠けることもあれば割れることもあります。
そのため、使用する際は他の食器や障害物と接触して割れないように気をつけなければいけません。特に食器が料理に入っている時は、キッチンやテーブルへの置き方に気を付けましょう。
空焚きによる割れは、特に鍋で発生しがちです。通常、料理が入っていれば火をかけても料理に熱が逃げるため、鍋全体の温度は均等になります。しかし、空焚きをしてしまうと火があたっている箇所の温度が上がりすぎてしまい、ガラス素材がそれに耐えられずに割れてしまいます。
熱を加えて割れないようにするためにも、鍋には十分な料理を入れた状態で暖めるようにしましょう。
ガラスは温度の急な変化に対応できません。暖めていた鍋に水を急に加えたりすると、その部分の温度が一気に下がってしまい、対応が出来ずにヒビが入りやすいです。
鍋などに入っている料理を冷やしたい場合には、自然に温度が下がるのを待つしかありません。ホーローを使用する際の難点でもありますが、長く使用するためには意識して使用することが大切です。
ホーローは少々の割れや欠けがあっても使い続けることは可能です。金属素材もガラスも体に悪影響を与えるものではないため、使い続けることによって体に影響を与えたりするようなことは無いでしょう。仮に鍋の内側が欠けていたとしても、同様に問題ありません。
とはいえ、欠けて金属部分が露わになっている箇所は、そこからさびてしまうことも考えられるため、外側の場合は油を塗っておくと良いでしょう。油を塗っておくことで錆防止になります。
ホーローのメリットは以下のとおりです。
【ホーローのメリット】
ホーローは食器でありながらも直火やオーブンにかけられます。さらにガラス素材でコーティングされていることもあって、においや色が移りにくいです。
他にも、保温性が優れているなど、機能面で注目すべきメリットもあります。それぞれの詳細を確認のうえ、ホーローの価値を確かめてみましょう。
ホーローは直火やオーブンにかけられます。プラスチックなどの容器では直接火にかけることはまずできませんが、ホーローなら可能です。ホーローの鍋はもちろんのこと、皿や保存容器なども直接火にかけられます。
そのため、保存容器に具材を入れて直接火にかけて料理をし、そのまま提供することも可能です。提供して余った場合にはホーローのまま保管もしておけます。
一般的な調理だけでなく、キャンプなどのアウトドアでも活躍するでしょう。
ホーローはにおいや色が移りにくい強みがあります。プラスチックなどの保存容器を使用すると、カレーなどを入れた際に色が移ってしまって黄色くなってしまうことがあります。さらには、においが移っていくら洗っても残り香が消えないなんてこともあるのではないでしょうか。
色が移ると見栄えが悪くなるのはもちろんのこと、においまで移ってしまっていたらそれに料理を入れた際ににおいが混ざって、美味しい料理もまずくなってしまう可能性があるでしょう。
その点ホーローなら、比較的硬く緻密なガラス質・セラミックということもあって、色やにおいが染み込んでいきづらいです。結果、使いまわしても色味やにおいが気になることも無いため、快適に使い続けることができるでしょう。さらに、長めに料理を入れていても色やにおいが移りにくいことで保存用としても適しています。
ホーローは保温性に優れています。表面にコーティングされたガラスは、基本的に熱を伝えにくい性質があるため、鍋などに料理を入れておいても、鍋を経由して急激に温度が下がるようなことはありません。
ガラスの熱伝導率は1W/(m K)となっており、金属の一種である銀の熱伝導率420/(m K)と比べると420分の1の数値になります。
保温性能が高いことで、ホーローに入れた料理は冷めにくくなるため、食事が終わるまでの間、比較的暖かい状態で料理を食べることができるでしょう。
ホーローは、比較的硬く緻密なガラス質で表面がコーティングされているため、汚れが入り込んでいきにくいです。そのため、洗う際も比較的表面の汚れを落としやすい特徴があります。
通常のプラスチックの食器だと、洗剤をつけてしっかりと擦らないと汚れが落ちなかったりしますが、ホーローならそういった汚れも落としやすいです。ホーローなら、なんでも完全に落としきれると断言できるものではありませんが、比較的汚れが落としやすく、清潔を保ちやすい食器として利用しやすいでしょう。
メリットに次いで、ホーローのデメリットは以下のとおりです。
【ホーローのデメリット】
プラスチック容器などと比べると重量があります。割れや欠けが発生しやすいデメリットもあるため、重みによって扱いが雑になるとその勢いで割れたりしてしまうこともあるでしょう。また、ホーローはガラスを含んでいるため電子レンジで使用できません。
ホーローの大部分は金属素材になるため、プラスチック製の食器などと比べるとやや重いです。そのため、持ち運びにはあまり適していません。1~2つほど、保温用として持ち運ぶ程度なら大きな差はありませんが、アウトドアの際に複数のホーローを持ち運ぶとなると、それなりの重量になってしまうことが予想されます。
ホーローを持ち運ぶならマグカップや比較的小さめの保存容器など軽めのもので留めとくのが良いでしょう。
ホーローの表面はガラス製ということもあって割れや欠けが発生しやすいです。一部が欠けることで保温性能などが低下するといったことはありませんが、割れや欠けが発生することで見栄えが悪くなってしまいます。また、割れ方によっては尖ってしまってケガをしやすくなってしまうことも考えられます。
ガラス部分が割れてしまうと修復すること自体は難しいため、それ以上悪化させないように取り扱うしかなくなります。そのような事態にならないためにも、割れや欠けが発生する前から「ホーローが割れる理由」を参考に慎重に扱うようにしましょう。
ホーローは電子レンジで使用することができません。そもそも電子レンジでは、耐熱性のないガラスや金属は使用できないため、金属とガラスからなるホーローも漏れなく使用不可です。
ただし、オーブンのように外部から暖めるような調理器具は使用できます。電子レンジだけは使用してしまうと、ガラスが割れるなどの問題が発生する可能性があるため使用しないようにしましょう。
関連記事:ホーロー容器を電子レンジに入れるとどうなる?温める方法や上手な活用方法も紹介!
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詳細はこちら:ホーロー印刷でオリジナルマグカップ製作
ホーローは表面がガラスで出来ているため、扱い方によっては割れたり欠けたりしてしまうこともあります。割れてしまったとしても使えなくなるわけでは無いため、大きな問題にはなりませんが、割れ方によってはケガをしてしまいやすくなることも考えられるでしょう。
割れてしまう原因には、衝撃が加わる、空焚きをしてしまう、暖かい状態から急速に冷やしてしまう、などがあります。何もせずに割れることは無いため、扱い方に気をつければ割らずに使用し続けることができるでしょう。